かまぼこの人気アップにはカジュアルが一番


おめでたい席には欠かせないかまぼこですが、日常的な食事では案外と出番が少ない

のです。我が家でも、あえてかまぼこを買ってくることは少なくて、お正月のお節料

理の彩りに使う以外は、かまぼこがおいしい北陸地方のお土産としていただいて食べ

るくらい。昔は茶碗蒸しを食べていて中から色鮮やかなかまぼこが出てくると、華や

いだ気分になったものでした。最近は茶碗蒸し自体を食べる機会が減ってしまいます

ます、かまぼこの存在感が危ういです。

さつま揚げは普段の料理で煮たり焼いたり、おでんに入れたりと食卓に出る回数も

圧倒的に多いのです。ただ、さつま揚げは茶色っぽい地味な色合いで形も凸凹してお

り、おせち料理などの祝いの席では華やかさに欠けます。かまぼこは様々な飾り切り

をされて、会席料理の片隅に入っていると、それだけで料理が引き立つのです。いわ

ば、かまぼこはプロの作る料理、さつま揚げは家庭の主婦の味というところでしょう

か。

お祝いといえば、私の幼馴染は富山県の方と結婚したのですが、その時の引き出物

に、鯛や松、つるや亀といった縁起物をかたどったかまぼこがついており、びっくり

した覚えがあります。さすがに海産物が有名なお土地柄だと感心しましたが、この大

量のかまぼこをどうやって食べたらよいのかと悩んだ記憶があります。もったいない

ので、そのまま食べるほかはお吸い物にいれたり、細かく切ってサラダに入れたりし

ました。かまぼこは煮たり焼いたりするのにはあまり向いいないので大量に料理に使

うには難しいなあと感じたものです。

半円型のかまぼこは食卓に上ることは少ないのですが、おつまみとして売られてい

る、チーズかまぼこは子供たちの大好物です。気軽にかぶりついて食べられる手軽さ

が良いようです。上等なかまぼこのつるりとした食感も良いと思うのですが、若い世

代にはこういったカジュアルな形態のほうが受けが良いようです。

同じようにカニ風味かまぼこもサラダに入れたり手巻きずしに入れたりと活躍して

おります。仙台名物笹かまぼこもおつまみとしてよく食べています。切ったりせずに

食べられる手軽さが若い世代に食べてもらうキーワードかなと思います。

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